最近、ちょっと変わった実験をしています。普通に撮った写真のデータを光の波形に変換して、それをジェネレーティブアートとして楽しむという試みです。
実は最初は全く違う目的で始めたんです。フィルムカメラをやっているんですけど、光の調整やシャッタースピードを決めるためのツールとして作ったものでした。でも実際に写真データを波形化してみると、これがまた予想以上に美しくて。気がついたら、その波形自体の魅力にすっかり引き込まれてしまいました。

今やっているのは、自分が好きな写真や心惹かれる絵画などを片っ端から波形化して、何か共通のパターンや「癖」があるのかを探る実験です。もしかすると、自分が美しいと感じるものには、光のレベルで何か共通点があるんじゃないかって思うんです。
まだパターンは掴み切れていないんですが、今のところ分かってきたのは、自分は暗いところもあるけど明るいところもしっかりある、メリハリのついた写真が好みだということ。波形で見ると、それがどんな形で現れるのかを観察するのがとても面白いです。
でも一番驚いたのは、写真の「第二の楽しみ方」が見つかったことです。撮った写真を波形に入れてみると、意外と面白かったりするんです。逆に、これいい写真だなと思っても、波形に直すと意外とそうでもなかったりして。視覚的な印象と光の波形としての面白さって、必ずしも一致しないんですよね。

これって音楽で言えば、「聞こえる音」と「スペクトラム解析した結果」が違うのと似ているかもしれません。表面的に感じる美しさと、データレベルでの特徴は別物だということです。
フィルムカメラという「アナログな世界」にどっぷり浸かっていながら、同時にデジタルデータを波形化するという「デジタルな解析」をやっているのも、自分では面白いコントラストだなと思います。古いものと新しいもの、感覚的なものと論理的なもの、そういった対極にあるものを行き来しながら写真を楽しんでいる感じです。
まだまだ実験段階で、これからもっと進化していくと思うんですが、写真やアートの新しい楽しみ方として、こういうアプローチもアリなんじゃないかなって思っています。特に大人の趣味として、一つの作品を多角的に楽しめるというのは、とても贅沢な時間の使い方かもしれません。
もしかすると将来的には、波形の形を見ただけで「この写真は自分好みだろうな」って予想できるようになるかも。そうなったら、写真選びや撮影のアプローチも変わってくるかもしれませんね。
技術とアートの境界線で遊んでいるような、そんな実験を続けていきたいと思います。
