
ギターって、どこか憧れるけど、なんだか難しそう。
楽譜も読めないし、音楽の知識もないし、自分には無理かも──。
そんなふうに思っていた僕が、モロハの演奏に心を打たれて、
勢いでギターをポチったのがすべてのはじまりでした。
今では、ギターは毎日の生活の中に自然と溶け込んでいて、
音を鳴らすことがちょっとした“ごほうび”みたいな存在になっています。
この記事では、ギター未経験だった僕が、どうやってギターと出会い、
どんなふうに練習し、続けてこられたのかをリアルに書いてみました。
Instagramにも練習記録を残しています。
▶︎ @GEN95.24(日々の成長を動画で投稿中)
これからギターを始めようかなと思っているあなたに、
「ちょっとやってみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。
モロハとの運命的な出会い
ギターに触れたこともなかった僕が、ギターを始めたきっかけはMOROHAという音楽ユニットでした。
ボーカルとギターのふたり組で、演奏というよりも「魂の叫び」がぶつかってくるようなライブパフォーマンスに衝撃を受けました。
その中でもギターのUKさんが奏でるフレーズには、言葉にならない感情が乗っていて──
「ギターって、こんなにも感情を伝える事ができるんだ」と、心が震えました。
僕もあんなふうに、ギターで何かを表現してみたい。
それが、ギターを始めた最初の衝動でした。
楽譜も理論も知らないゼロからのスタート

とはいえ、僕は音楽の知識ゼロ。
楽譜も読めないし、コードも何ひとつ分からない。正直、「自分にギターなんて無理だろう」と思っていました。
それでも、あのときの衝動だけは本物だった。
だから、「誰かに習う」とか「教則本を買う」ではなく、
まずはとにかくギターを買って、毎日触れることから始めました。
アルペジオから始めた自分なりの練習法

最初に挑戦したのは、モロハの印象的なフレーズたち。
モロハのギターは、1本なのにまるでバンドのように音が厚い。
低音でベースのような役割を担いながら、旋律的なラインも重ねてきたり、
ときにはギターのボディを叩くスラム奏法まで入ってくる。
一度に全部を真似しようとすると、どうしても無理がある。
だから僕は、曲全体を“まるごと”コピーするんじゃなくて、
ひとつひとつのパーツを分解して、できそうなところから練習していきました。
たとえば、まずはアルペジオで低音のリズムだけをなぞってみる。
次の日は、旋律っぽい部分に挑戦してみる。
スラム奏法はまったく形にならなかったけど、
とりあえずギターを叩いて“気分だけUKさん”みたいなこともしてました(笑)
そんなふうに、自分が出せそうな音だけを真似していったら、
自然と少しずつ「モロハっぽい」音が自分の手からも出るようになってきたんです。
「弾けたかも?」その瞬間のよろこび
はじめて「それっぽく弾けた」と思えたのは、練習を始めて半年くらい経った頃でした。
それまで毎日のように、ただ音をなぞっていただけの指先が、
ふと気づいたら、スムーズにフレーズを拾っている。
「あれ、今の、弾けてたよな?」
そんなふうに思ったあの瞬間は、いまでも鮮明に覚えています。
誰かに見せたわけでもない。評価されたわけでもない。
でも、自分の中で確かに「できた」と思えたあの感覚が、ギターを続ける原動力になっています。
ギターが“練習”じゃなく“生活”になった話

「練習しなきゃ」と思っているうちは、ギターを持つことがちょっと億劫だったりもしました。
でも、あるときから、ギターが部屋のすぐ手に届くところに置いてあるだけで、
何かを表現したくなったとき、ポロロンと触るようになっていきました。
音が鳴るのが楽しい。
それだけでギターが生活の一部になっていった。
いまでは、落ち込んだときも、うれしいときも、ギターを手に取って音を出してる。
気づけば、ギターは“練習道具”じゃなくて、“仲の良い友達”みたいな存在になっていました。
「完璧じゃなくてもいい」迷っているあなたへ
最初から完璧に弾ける人なんて、たぶんいません。
でも、「やってみたい」って気持ちだけで始めてもいいんです。
僕は、音楽理論も知らなかったし、コードも今でもちゃんと弾けません。
それでも、「音を出すことの楽しさ」に少しずつ気づいてきました。
そして、ギターを弾くようになってから、
「なにかを始めて、続けてみる」ってことの大切さも実感しています。
「好き」から始まる小さな挑戦
「やらなきゃ」じゃなく、「やりたい」で始めたギターだから、
多少できなくても、続けてこれたんだと思います。
ギターが生活の中にあることで、ほんの少しだけ、自分に自信が持てるようになりました。
ギターが上手になることが目的じゃなくて、
自分の中に“好き”があるってことが、すごく豊かなんだってことに気づいた1年でした。
あとがき
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
ギターを始めたいけど、どう始めたらいいか分からない──
そんな気持ちが少しでもやわらいで、「やってみたいな」と思ってもらえたなら本当に嬉しいです。
ひとつだけ、悔やまれることがあります。
実は、MOROHAさんのライブに行けるチャンスがあったのに、
「次もあるかな」と思って見送ってしまったんです。
その直後、まさかの解散発表。
「行けるときに、行っておかないといけない」と痛感しました。
でも、きっとまた、彼らの音が帰ってくると信じています。
その日を楽しみに、これからもギターを抱えていきたいと思います。
Instagramやブログでも、引き続き初心者目線での気づきや記録を発信していきます。
気軽にコメントやメッセージをもらえると、とても励みになります。
あなたの「やってみたい」が、小さくても確かな一歩になりますように。
またどこかで音がつながる日を楽しみにしています。